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とんでも業界人

 現在の日本は危ない(いい加減な)民間療法が数多く横行しています。
この中には資格の有無に関わらず、かなり多種多様なものがあります。

*資格の有無とはこの場合鍼灸師・あんま指圧マッサージ師・柔道整復師などの開業資格を持つものを対象としました。

1.霊感商法型
 これは正に某宗教団体のようなもので、巧みに患者心理をつき不安を煽ります。
高額の健康食品を買わされたり、かなり先の予約まで取らされて先に料金を納めさせます。
また自分には特殊な力があることをかなり全面に押し出して治療します。
本当に力を持ってれば何も言わずに治します。

2.資格(肩書き)型
 これは取得資格や肩書きを前面に押し出すもので、聞いたことの無い団体でも代表者であれば、何かえらい人のような気がしてしまう心理を利用したものです。
私たちの業界では中国や東洋医学系の団体の肩書きが効果的です。
特に中国人というだけで鍼が効くように思うようで、中には日本で資格を取った普通の鍼灸師がたまたま中国人だというだけで効く様な気がするようです。

3.お話し上手型
 これは何せ説得上手な人です。
これには某電気治療器の販売なんかが当てはまると思います。
知人の鍼灸師が興味半分で使用したところ頭痛が起きてしまい、そのことをその係りに言ったところ「あなたは脳腫瘍の恐れがあると言われたらしいです。」
・・・ほんまかい。
後にこの説明をした人がアルバイトで来たアナウンサーだと知ります。
罪なアルバイトですね。

4.誇大広告型
 万病を治すと言っています。
聞いた事の無い新説を唱える人が多く、〜大学教授が薦めているとか、海外の聞いた事の無い大学の教授や医師が登場します。
癌が治った人が登場することもあります。

5.マスコミ型
 よく年寄り向けテレビに出演したり、罰ゲームで登場します。
珠に突拍子も無い治療法を開発します。
吹き矢を吹いたり、道路工事の機械で整体したりします。
へんてこな理論でクイズを出したりもします。

6.高飛車型
 患者に対して思いっきり説教をします。
M系患者さんは結構はまります。
来院しないで症状が悪化したら大変です。
ちなみにあまりしゃべらないのとは少し違います。
あくまで憎まれ口です。

7.セクハラ型
 これは鍼灸に関してはかなり分かり難いものです。
マッサージでいきなり下着を脱がすことは無いのですが(オイルマッサージなど一部除く)、鍼灸の場合は基本的には皮膚に直接行うものですから、場所によってはかなりキワドイことになりますね。
これは現場の人間として言わせて頂くと、嫌なら嫌と言って下さい。
出来る場合は違うツボで対処します。
それが出来ないことは基本的にはないんです。
少々治療効果は変わるかもしれませんが。

8.無難型
 一通りのマニュアルを備えています。チェーン店に多い型です。
一人の弟子を育てるのが大変な世界で、チェーン店を展開するには、名人は必要ないのです。
無難に治しもせず、悪化もせず、それでいて愛想は良いんです。
接客もどの店舗に行っても一緒ですが、難しい疾患には対処できません。
というかまともに治療できるのかどうか疑問です。

 自分で書いていて我ながらきつい世界やなぁと思います。
ただしこれはこの世界に限ったことではありません。
私は医師のもとでも働いたことがありますが、そこはさらにひどいこともありましたよ。