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発達障害児と鍼灸治療

 たまに発達障害児に鍼灸治療をするという話を見ることがあります。
かなり広い意味合いで使用される発達障害ですが、果たして鍼灸治療が役立つことがあるんでしょうか?


1.小児針と発達障害

 発達障害児の中には睡眠障害を有する子どもが多いようです。
実際小児針で夜泣きや疳の虫(かんのむし)を治療していると、少なからず発達障害を思わせるお子さんが来院されることがあります。

 今までの経験上ですが、小児針で良くなる夜泣きや疳の虫は、お母さんに甘えることが出来るお子さんなら比較的大丈夫そうです。
逆に全く他に関心を示さないお子さんはなかなか効果があがりません。
また全く泣くわけでもなく寝付きもしないお子さんも効果が出にくいようです。

※絶対ではありません

2.LD児や未熟児と小児針

 発達が比較的ゆっくりではあるが、前進している分には問題なく治療効果が出てきます。
その場合には、治療をすることで少しずつ身体が強くなり、ボーとした印象から眼に力が出てきます。

 また風邪や感染症になりやすかったのが、風邪を引きにくくなったり治りが早くなったりします。
これには適切な薬の知識も必要ですし、子どもの味方を少々返る必要がある場合もあります。

 そもそもの子どもの味方を親自身が間違えている可能性があるからです。

3.自閉症と鍼灸治療

 高度な自閉症のお子さんには、なかなか鍼灸治療自体が出来ません。
じっとしていることが大の苦手だからです。

 時間をかけて行うことが出来れば効果は挙がるかも知れませんが、かなり早期から行って慣れさせることが必要でしょう。
既に青年期なら治療はかなり困難です。

4.最後に

 私自身はLD児と思われるお子さんや、未熟児で産まれたために色々な成長が遅れ気味なお子さんに治療を行ってきました。
大体幼稚園程度のお子さんには小児針を、それ以降のお子さんには通常の鍼灸治療も併用しながら行いますが、身体に関してはかなり効果が挙がるような気がします。

 ただ過剰に期待するような効果ではなく、あくまでも親御さんが少々育てやすくなるサポート程度だと考えて良いでしょう。
逆に過剰な期待をするほどの効果を謳うところは、どのような方法であれ逆に「おまじない程度」だと思うべきでしょう。