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足関節捻挫

<RICES処置>

 ここでは捻挫の中でも特に多い足関節捻挫について書いていきます。
足関節とは簡単に言うと足首ですね。
足関節の中でも特に捻挫しやすいのは、足首の外側の靭帯を損傷するような捻挫の起こし方です。
これは足の小指側から足首を捻って傷めた時に起こります。
恐らくこのタイプの捻挫が足首の捻挫の8割以上を占めるでしょう。

 捻挫などの外傷時には、基本的に安静・冷却・圧迫・挙上・固定といった急性期の処置(RICES)処置がなされます。
これは急性期の内出血や炎症による腫れを最小限に抑えるために行われます。

 コラムでも以前書きましたが、最近はクライオセラピーという治療が主流で、特にスポーツ障害においては冷却が主となり、温めるという治療は比較的スポーツ障害では用いられなくなりました。


<捻挫と循環障害>

 捻挫の急性期については先のRICES処置でそう間違いは有りませんが、特に急性期にギプス固定や装具によって長期固定をした方は、多くの場合循環障害から浮腫を起こします。
この浮腫を触ってみて氷のように冷たい足になってしまっている場合は、速やかに温める治療を行う必要があります。

 外傷後、特に内出血を伴う外傷で浮腫を起こしている場合、内出血が吸収されずに淤血(おけつ)となる恐れがあります。  
 淤血は強い痛みを伴い、その痛みは慢性化してしばしば障害を長年引きずる原因となります。

※ 淤血とは漢方用語で体内の病理的(病的)な出血や血塊を指します。 


<治療と考え方>

 単純に考えれば、治療の基本は寒熱(冷えか熱か)をみて、その逆の刺激を与えれば良いわけです。
先ほどの循環(血行)障害による冷えに対しては、温めることで循環障害を解消すれば良いわけですね。
私がするなら灸による温補ですが、一般の方は下半身浴や足湯で良いでしょう。
 逆に熱を持っていれば慢性期でも冷やすべきです。
冷やすときは氷が最適で、保冷剤は冷やしすぎでしばしば低温やけどを起こしますのでご注意を。
 氷ならその点では融けてしまうので、冷えすぎに因る低温やけどはあまり起こりません。(あくまであまりですよ)
 又冷やす治療をするときには、その人が元々冷え性などの場合は長期間冷やさないようにしましょう。

 内出血が無く慢性の習慣性捻挫の場合には、やはり寒熱を見て炎症がなければ初期から温めても良いでしょう。
捻挫したから冷やすというのは、その人の状態を見てから決めた方が良いですね。


<つぼ療法>

・つぼの名前
 足臨泣(あしりんきゅう)
足の小指と薬指の間で、骨と骨の合わさるところ。
・つぼの名前
 衝陽(しょうよう)
足の人差し指と中指の間で、骨と骨の合わさるところ。
・つぼの名前
 懸鐘(けんしょう)
外くるぶしの上で、骨の触れなくなるところ。外くるぶしから指3本分上がったところ。
・つぼの名前
 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上で指4本分の横幅上がったところ。