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顎関節症

 顎関節症は歯科疾患の中でも虫歯、歯槽膿漏に次いで第3の歯科疾患になっているほど急増しています。
これは顎関節、咀嚼筋の両方あるいはどちらか一方に病変があって、顎関節に機能障害がでるものを言います。
つまり俗に言う「噛み合わせがおかしい」というものだと思ってもらったら良いと思います。

 この原因は色々言われていますが、ざっと挙げると、

1.外傷によるもの
 顔面外傷、むちうち、咀嚼癖、歯ぎしり、くいしばり

2.解剖学的形態
 骨・関節形態、かみ合せ

3.全身的
 栄養、性ホルモン、運動、系統的骨疾患、関節弛緩

4.局所的要因 
 咀嚼力(噛む力)、滑液、関節内圧

5.心理学的因子
 不安、抑うつ、ストレス、アルコール、薬物依存

 
 これだけあれば、どれが原因か分かりません。
その為保存療法が主ですが、約10%の方は外科的手術が適応のようです。

 上記のこと以外で特徴的なのは、非常に女性が多いということです。
そのため、女性ホルモンが何らかの形で関与していると考えられています。
高発年齢は15〜25歳と45〜55歳になっていることから考えると、女性ホルモンの分泌量のピークと減退時に顎関節症が多いことが分かります。

 さてこれらのことを踏まえて、顎関節症を東洋医学的に考えていきます。
私も顎関節症の人を治療して思うのは、やはりストレスの存在が大きいことです。
女性の場合はやはり比較的若い方と、更年期障害で来院される方が、随伴症状として訴えることが多いように思います。
男性で治療したのはうつ病の方でしたので、ストレスというか精神状況が大きく関与しているように思います。

 ストレスの中でも「イライラ」というストレスは「肝」という臓に含まれるように思います。
肝は陰器(子宮)を絡うと言われています。
つまり子宮や生殖器系に関係するということです。
またこの経絡は顎の周りを通ることからも、顎関節症の治療のポイントになりそうです。
又、肝と関係が深い(表裏関係)の胆という腑の経絡は顎関節を通りますので、この肝胆の二つの経絡が治療対象ということになります。
いつも書くのですが、あくまでもこれは参考ですから、全ての人に当てはまるわけではありません。
顎関節症はひどくなると、口が全く開かなくなることもありますので、出来れば専門家の治療を受けて下さい。

 それでは顎関節症のツボ療法をみて下さい。


・ツボの名前
 太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の間で押さえると痛むところ。ストレスが溜まるとグリグリしたしこりが出来る。
・ツボの名前
 陽陵泉(ようりょうせん)
膝の外側で膝を曲げると、関節のやや下に小さな骨が見えます。その丸い骨の下側。ここは筋肉を養うツボであるといわれています。
・ツボの名前
 風池(ふうち)
後頭部の大きな筋肉の外側で髪の生え際にある凹みの中にある。
・ツボの名前
 翳風(えいふう)
口をあけたときに出来る耳の下の凹みにある。これは肝胆とは違うけれど、胆と関係が深いため使います。