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妊婦の養生

 ここでは妊婦さんの養生について、東洋医学的・西洋医学的その他、経験的に妊婦さんに良いであろうと思われることを少しでも分かりやすく、また多く挙げていきます。

1.お散歩

 歩行運動は運動の中でも基本的な動きでありながら、全ての運動に通じる非常に重要な運動です。
よくマタニティビクスやマタニティスイミングなどのようなものが取り上げられますが、基本的には歩行運動が出来てから行うべきです。

 時間は一回に20〜40分程度にしましょう。
休憩を挟んでならもう少し歩いても大丈夫です。
軽く汗ばむくらいの速さで良いでしょう。 


2.ハイハイ

 よく赤ちゃんがするハイハイってありますよね、これは非常に体に良いんです。
昔はお嫁さんが妊娠したら、姑さんは畳の雑巾掛けをさせたと言います。
別に嫁いびりではないんですよ。(多分)
ハイハイをすると、普段骨盤で支えられている赤ちゃんはちょっと無重力気分です。
動きを制限するものがありませんから、非常に気持ち良く動き回ります。
逆子体操でこの姿勢をすることからも分かります。
また四肢(手脚)を均等に使うことも、神経系には非常に重要です。
よく脳梗塞などのリハビリでもハイハイの姿勢は良く使われます。
全身の神経系に影響するんですね。
整体の世界では骨盤の働きを良くする事から薦められます。


3.下半身浴

 妊婦に下半身の冷えは禁物です。
下半身に冷えがあると相対的に上半身は熱しやすく(のぼせ易い)、つわりなどもひどくなる傾向があります。
 また逆子も非常に多くなります。
あまり熱くないお湯で下半身浴を楽しみましょう。


4.自転車は乗らない

 自転車は骨盤の不安定な妊婦さんにとっては禁物です。
ただでさえ不安定な骨盤をサドルで突き上げることになります。中の赤ちゃんはたまりません。
少し位の距離なら時間に余裕を持って歩きましょう。


5.さらし

 妊婦さんの中にはさらしを戌の日に貰いに行った人も多いでしょう。
関西では中山寺が有名ですよね。
実は私のところも実家の母親が貰って来ました。
幸い私はさらしの扱いには慣れていましたし、本当の役割を知っていましたから使いましたが、ほとんどの人はさらしはただの飾りになってしまうでしょう。
動く度に上がって来て、最終的には股関節で団子状になってしまうんですよね。
さらしは本来は骨盤を安定させるために巻くものです。
つまりお腹を持ち上げるために巻くものではありませんから、下から持ち上げる必要はありません。
特に妊娠後期になると、骨盤は出産準備のためにかなり緩んでぐらぐらの状態になります。
そうするとさまざまな症状が出てきます。
腰痛、脚のしびれやだるさ、お尻の痛みなどで歩くことも辛くなる人が多くいます。
そこでさらしを巻くんです。
さらしはしっかり巻けると非常に便利なものです。
さらしについては別の項をまた設けることにします。

 きちんと巻けないのなら、さらしは巻く必要はありません。
最近はベルト状のものがありますので、それで十分でしょう。


6.食養生

 まず妊娠初期には好きなものでなるべくバランスをとって食べましょう。
安定期に入ったら、牛製品は控えましょう。
牛製品とは牛乳・牛肉・ヨーグルト・チーズなどのことです。
現在では妊婦さんは一日牛乳150ml2本までなどと指導されているようですが、実際には必要ありません。
カルシウムは魚や他の野菜から摂れば良いですし、からだを冷やす
作用のある牛乳やヨーグルトなどは体の為になりません。
これは成分のみで健康を語る西洋医学の悪いところです。

 また授乳期の経産婦さんもこれを控えることで、赤ちゃんがアトピーになる可能性はグッと少なくなります。
 
 当然インスタント食品も控えてください。
カップラーメンなどもってのほかです。


7.お腹のマッサージ

 お腹をマッサージすることは精神衛生上も非常に良いですし、お腹をゆっくり撫でてあげると、お腹の中で赤ちゃんが動くのが非常によく分かります。
もし可能ならパートナーにしてもらうと良いでしょう。
もちろんご自分でされても結構です。
オイルなどでマッサージしても良いですね。
時計回りにへそを中心にしてゆっくり撫でてあげます。

 オイルにアロマを使う場合は気を付けてください。
香りは案外作用の大きいものですから、アロマオイルを使う場合はローズなどは避けて下さい。
出来れば専門家のいるアロマショップで妊婦に使うことを告げ、リラックス効果のある物を使うようにしましょう。

 赤ちゃんはお母さんと一心同体ですから、お母さんが気持ちよければ基本的には赤ちゃんも気持ち良いんです。
これは身体が求める気持ち良さですから、妊娠すると酒やタバコが駄目になる人が多いのもうなづけます。
つまり実際には酒やタバコは身体にとっては気持ち良くないことなんですね。


8.三陰交のお灸

 三陰交は女性にとっては臨床的に非常によく使われます。
下半身の冷えを取ったり、血に関わる病の時には非常に高い治療効果を発揮します。
妊婦さんにとっては非常にありがたいツボですね。
 このツボには温灸などでも良いのですが、出来れば直にお灸をする方が良いでしょう。
千年灸などでも良いのですが、千年灸って熱いんですよね。
温度もそうですが、時間が長いんですよ。
まぁ熱さが耐え切れなければ途中で取って下さい。
出来れば一度専門家に診てもらい、ツボを確認した方が良いですね。
ちなみに三陰交は内くるぶしの上で指四本分上にあります。

 まだまだあると思いますが、随時更新しますので今回はこれ位にします。
たまに覗くと増えてるかもしれません。