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下痢止め

 日本では昔から子どもの下痢などに、某ラッパのマークの臭い玉系丸薬が使用されてきました。
でもそもそもあの薬がどんなものか知っている人は少ないのではないでしょうか?

<正露丸って何?>

 某ラッパなんて書きながらいきなりの商品名ですが、この薬剤はそもそも何故下痢を止める働きがあるんでしょうね?

 成分表示を見てみると、主成分にクレオソートというものがあります。(添え付け文書にも書いてあります)
このクレオソート中、16.8%はクレゾールという消毒薬が入っています。

 そうです皆さんは消毒薬を飲んでいたんです。
この消毒薬は腸内の細菌を殺すと共に、腸の蠕動運動を強制的に止めてしまいます。(そりゃ下痢も止まりますね)

 クレゾールは一昔前の病院に行くと、独特のくさい臭いがしましたよね?あれです。(正露丸の臭いの元です)
そのクレゾールは結構な毒性を持っていまして、通常量の4倍程度を取ると腸壊死や腎不全を起こし、ひどければ死んでしまうという代物です。

 そもそも正露丸は、ロシア征服の為に出向いている軍隊の下痢を強制的に止めるために腸管を麻痺させて、命を削ってでも下痢を止めるために作られた薬です。
だから正(征)露(ロシア)丸なんですね。


<じゃあ下痢はどうするの?>

 大抵の下痢は2〜3日で止まりますから、通常なら適度な水分の補充さえしていれば問題なく回復します。 
しかも細菌性の下痢などでは、下痢によって腸管内の毒素を排出するのですから、これを止めてしまっては毒素が体内に溜まってしまいます。

 以前堺市で大流行したO−157(病原性大腸菌)でも、下痢を止めるなどの誤った処置で、命を亡くしたり重症化したことは記憶に新しいと思います。

 吐き下しなどの場合もそれ自体を止めることなく、点滴などで水分を補給した方が賢明です。
下痢を止めるのは、せっかく病気に対抗している身体の働きを、わざわざ邪魔することになるんですよ。

 くれぐれも身体の邪魔をしないようにして下さい。
有名な薬だから良いんじゃないですよ。
これは有名な治療家やテレビや雑誌に出てくる治療家が、本当に臨床でも腕が良いという錯覚と同じです。