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離乳食

 私は常々患者さんには、離乳食は遅くして間違いないと指導してきました。
これは自分が子どもがいないときから、理論的にはそう思っていたのですが、自分の子どもを見ていてそれは確信に変わりました。

<離乳食と腸>

 腸の発達と離乳食に関しては、小児アトピーの項目でも書きました。
同じような内容になりますので、ここでは簡単に書きます。
子どもが徐々に出来ることが増えるように、腸の働きも徐々に発達していきます。

 またある時期を過ぎると急激に発達するのも同じです。
そのある時期とはいつを指すかですが、これは人によって違うものです。
少し曖昧な言い方ですが、消化機能の発達に合わせて離乳食を与えるのが本来の姿です。

 人間の消化機能が整うとは、第一には歯の発達です。
消化の第一段階は歯でかみ砕くことですから、これが全く無いうちに離乳食は早すぎます。

 また消化液が完全に出なかったり、吸収する場所である小腸が未熟では、要らないものも吸収したり未消化の段階で体内に入り異物反応(アレルギー)を起こしたりします。 


<目安は>

 これも曖昧ですが、子どもの様子をよく観察し、親や兄弟が食べるときに真似をして口をもぐもぐしたり、歯が生えてきたら離乳食の準備段階だと思えば良いでしょう。
時期で言うと6〜10ヶ月くらいでしょう。


<焦らず>

 離乳食を早くしたからと言って得なことはありません。
早すぎれば食物アレルギーの心配がありますし、遅くても損はしないなら焦る必要はありません。
早くから味の濃いものを覚えさせてはいけません。

 特に甘みに関しては、果糖を多く含むものは避けましょう。
ブドウ糖に甘みに比べ果糖は甘みが強く、しかも本来は必要な栄養ではありません。
フルーツを食べさせて入る分には仕方ないところもありますが、缶詰に含まれるシロップや、甘みの強い乳酸菌飲料はお奨め出来ません。


<しつこいですが>

 離乳食は遅く摂る方が安心です。
アレルギーだけでなく、食べている割には必要なものは消化不良で吸収されていないでは、ミルクをあげている方が安心です。
ぶくぶく太る赤ちゃんは、実は不適切な離乳食で起こる方が多いのではないかと思います。

 特に消化吸収しやすい炭水化物などは、過剰に吸収され脂肪に変換されて蓄積します。
最近やたらに肥満の子どもが多いのは、ただ多く食べたり離乳食が早いことが良いことだといった謝った知識の産物といったところでしょうか。