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  「鍼灸を志す方へ」と題を付けましたが、鍼灸の学生さんや東洋医学を広く学ぼうという人もいらっしゃることでしょう。
こちらでは、このサイトの資料としたものについて紹介したいと考えています。
私は、今大阪で開業していますが、まだまだ勉強の途中であるため、みなさんが満足する内容ではないかもしれませんので、私の治療観と共にご検討ください。
 お分かりかと思いますが、私の所属する勉強会では中医学をベースとしているため、経絡治療やその他の治療理念を元にされている方には少々分かりづらい表現もあるかと思います。
ご容赦下さい。

<頭痛について>

 頭痛に関しては主に経絡の走行を元に考えました。

1.太陽頭痛
2.少陽頭痛
3.陽明頭痛
4.厥陰頭痛

以上の4種類を検討し、太陽頭痛は少し極端かとも思いましたが、外感風邪を想定し、配穴してみました。
当然、風池は天柱でもいいし、肺兪は風門や肩井でもかまいません。
 これは痛む部位によって分けたのですが、病因から分けると次のようなものが考えられます。

1.風寒頭痛
2.風熱頭痛
3.風湿頭痛
4.肝陽頭痛
5.腎虚頭痛
6.気虚頭痛
7.血虚頭痛
8.気血虧虚頭痛
9.痰濁頭痛
10.?C血頭痛
11.胃火頭痛

 上記のものは、李世珍著<鍼灸臨床弁証論治>から抜粋しています。
とてもよくできた本だと思います。(私なんかが言うのも何ですが)

詳しい頭痛の資料はこちらでどうぞ


<アトピーについて>

 一番悩んだのはアトピーでした。
アトピーには様々なタイプがあり、配穴を簡単に決めることは出来ませんでした。
取り上げておきながら無責任な話ですが、特に私がいいたかったのは、養生についてと、鍼灸の適応であるということです。
このサイトを機会に、相談が増えるといいという淡い期待を持っています。
臓腑の絡みからいうと、まず肺の働きが低下していることは確かです。
よくアトピーは脾の運化作用の低下や腎の機能低下によると言う話を聞きますが、肺の宣発粛降作用とも関係しているように感じます。
ステロイドを長期にわたって使用している方は腎の機能低下も見られます。
肺が弱ると同じ上焦にある心にも影響します。
ストレスに因る悪化は肝の影響を示唆することがあります。
つまり、五臓全てに関係するということです。
その中で最もベースになるものと、一番症状を強く出している臓腑の調整をすることになります。
この標本を上手く使いながらの治療になります。
口で言うのは簡単ですが、なかなか出来ません。
 そこで診断に於いて一番頼りになるのは、脉診であると私は考えています。
もう一つ治療の時に大きな失敗をしない為に便利なのは、舌診です。
舌診では主に寒熱を診断し、その治療における手技を選択します。
「補瀉を間違えても治ることがあるが、寒熱を間違えると命取りになることがある。」と教えられたことがあります。
まさしく名言ではないでしょうか。
 脉に関しては、なかなか分かり易く説明できませんが、何かこれはということがあればメールでお願いします。
 
 ここで、私の現在診ている患者の治療をご紹介します。
  
26際 女性  職業 接客業(深夜勤務pm10時〜翌4時迄)
  
既往歴:
 アトピー性皮膚炎(小学生低学年から)
 小児喘息(小学生から20代前半にかけて)
 卵巣脳腫(25歳)

現病歴:
 アトピー症状が続いている。
 特に頚、両肘窩(尺沢周辺、少海周辺)右>左膝窩(陰谷、委陽周辺)右<左手指(全て)

現症:
 痒みがひどく、血が出るまで掻くとましになる。
 雨降り前や梅雨になると症状悪化。
 皮膚の赤味が強く、指先は皮膚が肥厚している。
 辛いものを食べて悪化したことがある。
 皮膚はかさかさしていて、汗をかかない。
 手足が冷たい。
 現在まで有名国立病院を始め漢方薬、民間療法を数々試したが著効は認められない。

 月経正常・飲食正常・二便正常

脉:
 全体に沈細弦・一息四至。左尺中が沈細やや右寸口関上が浮緩散

舌:
 淡胖で歯痕があり、薄滑苔 
  
弁証:
 腎陰虚・陽虚・脾陽虚・肺気虚
  
治療:
 復溜、陰陵泉、中??、列缺、足三里、身柱、合谷、中渚等を日によって変えて使う。

考察:

この患者の場合、比較的手指や背中は綺麗になってきましたが、一時的に顔や首が痒みが強くなるといった症状が出ました。
これは、離脱症状と言ったものではなく、夏場になり汗や皮脂の量が増えたにもかかわらず、当院に来院するために、仕事の後洗顔も入浴もせずに、化粧を長時間したままだったためのものと考えます。
こういう患者は当然皮膚が過敏状態になっているため、並通の人以上にスキンケアが重要になってくると思います。
案外見逃してしまいがちですが、基本はやはり本人の自己管理であり、やたらと新しい治療を見つけるものではないと考えています。
基本的なスキンケアと生活の見直し、それにプラスして鍼灸治療と言うのが望ましい姿ではないかと考えます。

ここで、アトピーにも比較的関係深いであろうと思われる痰飲についての資料が必要でしたらどうぞ。

痰飲の資料


<脉(脈)について>

 脉診については、まだ私がこういうものだと言えるほど精通していませんが、私の勉強させていただいている先生の話では、「まず祖脉をきちんと取れるようにしなさい」とのことです。
祖脉が出来たら、次に六部定位、続いて脉状診、最後にすべての組み合わせ、というふうにステップアップしていきます。
 資料については、これだけあればよいというものはありません。
なるべくたくさんの資料・書物を読んで、その中から抽出しなければならないでしょう。
脉について詳しく記載されている本も数多くありますが、多くは原書なので、これを訳しながら理解する必要があります。
和書でも脉経などは訳されて谷口書店から出ています。
瀕湖脉や脉法私言なども参考になります。
神戸中医学研究会の出している本には、脈波が図解してあり、初学者にとっては理解しやすいかも知れません。
又、最近では中医学の本などは、比較的大きな書店に行けば簡単に手に入りますが、脉に関してはエッセンスだけを書いたものが多く、理解に苦しむことがあります
。特に、脉状はその意味が分からないと、誤解を招きやすく脉診が嫌いになる原因にもなりまねません。
六部定位だけで脉診をする人が多いのには、このような脉状診の難解さに起因するものが多いと私は思います。


<不妊症について>

 不妊症の治療についてですが、当然妊娠することが目標ですが、妊娠してから入院ばかりしていては何にもなりませんから、健康になった上で妊娠出産することを目標とします。
 臓腑で言うと腎や肝、脾の治療が多くなりますが、諸病源候論等を見ると経絡で言うと手少陰や手太陽経と衝・任脈のことが多く書かれています。
衝脈については奇経八脈考等に詳しいのですが、少しだけその資料を置いておきます。

衝脈の資料

 不眠症も最近は多くて、鍼灸に於いては特に難しいものではありませんが、簡単な表を作りましたのでよかったらどうぞ。

不眠と嗜眠


<温病>

 資料は長い間更新していなかったのですが、今回は今までやろうやろうと思ってしていなかった「温病」についてです。
温病は内経の時代には傷寒の一種として分類されていました。
この時代には外感の急性病は、すべて傷寒の類であるとされていましたが、次第に傷寒論だけでは伝染病の治療は出来ないということになり、新たな治療概念が必要とされました。(違っていたらご指摘下さい。)
 時代と共にこの風潮は高まりますが、明清時代になると呉鞠通の「温病条辨」が著されます。
これは温病学説の代表的著作です。
その後も温病学説は感染症の治療として発展します。
と概ね間違っていないと思うのですが、自信はありません。
というのは現在私の手元には温病に関する書物は2冊しかありません。
温病は必須の勉強であると思いながらも、なかなか勉強に手が着かず、半ばほったらかしの状態だったのですが、先日数ケ月前に注文していた本が郵送されてきました。(平成13年10月)
これが「温病学」でした。
それを契機に再び温病の勉強をしようと思っています。
ということはまだ全然理解出来ていないと言うことですから、みなさんと一緒に勉強することになると思います。
それでは温病の資料をどうぞ。

温病の資料へGO


<症例>

治療効果とはで紹介した男性の症例報告です。
といってもそんなにたいそうな物ではありませんが、分かる範囲でだけ書いてみました。
一応、治療終了後には一定の治療効果は見られましたので、参考にどうぞ。

<症例へGO>


小児治療について

小児ばりや小児への治療のヒントが書かれています。
といってもそんなに大袈裟な物ではありませんので、あまり期待しないで下さい。

それではどうぞ。


太陽病の治療

 風邪の治療が出来て一人前の鍼灸師だとよく言われますが、実際には結構風邪の治療は難しくて、自称風邪の治療が出来る鍼灸師も本当に出来ているのかどうか怪しい人も数多くいます。
 風邪は急性の感染症ですし、放って置いても結構直ってしまうものも多いですから、治療してから何日もかかって治すなら寝ている方が早いような気もします。
風邪を治療するからには、まず放置しているよりも絶対的に早く治るとか、その後の病の転帰が予測できるなどの能力が必要でしょう。
それでこそ鍼灸で治療する意味があるのではないでしょうか。

それでは治療と理論、失敗例についてどうぞ。

 以前も脈診について挙げましたが、今回は初心者のために脈診のヒントを書きました。
 
脉診2へ


 久しぶりに資料を追加です。
こちらでは諸病源候論の妊娠候を原文で掲載しています。
妊娠中の飲食起居などについて書かれています。

どうぞ。


経筋治療についてはこちらへどうぞ


 鍼灸関連の書籍選びでお悩みの方はどうぞ。(ただし初心者向けですよ)

参考書籍


脾腎について書きましたので、ここでは脾経について少しだけ書いてみました。
すべて書くと膨大な量になりますから、教科書的ですが初学者の方の参考程度の資料です。

それではどうぞ


 今回は経絡の流注と病症についてです。
日々の臨床のベースになるようなものですが、完全なものではありませんので、学生や諸学者の方はこれを元に自分なりに完成させて下さい。

それではどうぞ。


<脈診と陰陽論>

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