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気って何?

 最近は東洋医学が見直されたせいか、昔から言葉としては使われていたせいか、「気」ということばは日常的に使われます。
でも本当は「気」という概念のことをほとんどの人が知りません。
正直なところ私も完全には分かりません。そこでここでは東洋医学や東洋思想の中で、「気」というものがどういう風に解釈されているかについて紹介します。

 そもそもの「気」の意味は、物質の最小単位という意味です。
この世にある物は全て細かく分解していくと、「気」という物質になるということですが、厳密に言うとそうではありません。
(多分違うと思います。)
厳密に言うと、最終的には単なる物質としての「気」と、エネルギーとしての要素のみの「理」に分かれます。これが最小の単位です。
但し、東洋医学や東洋思想のややこしいところは、前者も後者も「気」という言葉で表されるところです。しばしば初学者はこの言葉の問題に悩まされます。つまり、


「気」(物質のみの気)=「気」

「気」+「理」=「気」


となり、性格の違う二つが共に「気」と言う言葉で表されます。
そこで有る一定の機能や、出来る場所等で呼び名を変える試みがなされました。特に中医学では非常に多種類の呼び名があります。


?@元気・原気・真気

 これは先天的に父母から出生時にもらった生命力と、後天的に消化吸収で得た栄養から出来るエネルギーが合わさって出来るもので、全ての生命活動の原動力になるものです。


?A宗気

 これは大気中の自然界の清気と、消化吸収した栄養物から取り出した「精気」が胸にあつまったものです。


?B営気

 これは脈管つまり血管の中を走っているいわゆる血液と思っても大きな間違いはないでしょう。(厳密には違いますが)


?C衛気

 これは?Aの宗気が、体外にでて体表を守る役目を持ったものです。
古くには風邪などは体表の皮膚から入ると考えられていました。
これを体表でバリアーのように守っているのが「衛気」です。つまり、衛気が強ければ、風邪をひきにくいということが言えます。

 その他にも穀気、陰気、陽気、脈気、先天の気、後天の気、精気、濁気等色々な呼び名がありますが、その基本になるのは一番最初に説明した「気」、つまり「理」+「気」の「気」です。
これはエネルギーをもった物質ですから、その作用によって様々な物質や物体になって、様々な働きを持つことになります。