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経絡って何?2

 経絡には大きく正経と呼ばれるものと奇経と呼ばれる2種類があります。この正経と奇経を併せて20種類の経絡が身体の中を縦横無尽に走り、身体の内外を滋養していると考えられています。

この中の正経とは、

・手太陰肺経 ・手陽明大腸経 ・足陽明胃経
・足太陰脾経 ・手少陰心経 ・手太陽小腸経
・足太陽膀胱経 ・足少陰腎経・手厥陰心包経
・手少陽三焦経 ・足少陽胆経 ・足厥陰肝経

以上の12種類です。

 手や足というのは経絡の走っているところを表し、肺や大腸というのは経絡が最終的に繋がっている臓腑の名前を表します。
手少陰心経だけは心臓(臓)から始まります。
これは心臓だけは別格であるという古代の考え方から来るものですが、当然五臓六腑全て重要であることは言うまでもありません。
またこれら12種類の経絡はつぼと呼ばれるそれぞれ固有の気の出入り口を持っています。
そのため12正経と呼ばれます。
これに対して奇経は固有のつぼを持ちません。
つまり通路はありますが、出入り口であるつぼは12正経のものを共有するわけです。

奇経の8種類は、

○ 陽・脈 ○ 陰・脈 ○ 陽維脈 ○ 陰維脈

○ 帯脈 ○ 衝脈 ○ 督脈 ○ 任脈


以上の8種類です。

 正経は12種類がそれぞれ左右にありますので、合計24本あります。
それに対し、奇経は任脈・督脈・帯脈は1本で、それ以外は左右にあります。
帯脈は読んで字の如く、

 帯=おび

ですから、身体の周りを帯のように1周していますので、左右にあると言えばありますね。
経絡は上にある全てが何らかの形で連絡しています。
これを古典では

「環の端泣無きが如し」

つまり端っこなどは無い、環のようなものであると言っていました。


一般的には経絡と言われていますが、実は正確には皆さんが知っているのは経脈(けいみゃく)というのが正確な言い方です。
というのは経絡は経脈と絡脈(らくみゃく)に別れ、それぞれ意味が違うのです。
よく鍼灸院や整骨院で見かける、人形に赤や青の線が書かれた気味の悪い人形に描かれているのは経脈のことです。
絡脈というのは経脈から横に出ている流れのことですが、一般には お目にかかることはないでしょう。


いかがでしょうか、少し経絡について分かりましたか?
この経絡の気の流れを調節することで、私たちは身体の働きを調節しているのです。
これは気功であれ、湯液(漢方薬)であれ同じ事です。
私たち東洋医学をする者にとっては、西洋のお薬も同じように胃腸から吸収され、経絡を通って各臓腑に分配され、薬効を出すことになると考えています。
もちろん日々の飲食物も同じ事です。
東洋医学にとっては臓腑と経絡そして気という概念なしでは、到底治療は成り立たないのです。