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経絡って何?

 経絡は東洋医学においては無くてはならない概念で、よく神経や血管、リンパの流れ等のように表現されますが、残念ながらそういうものとは違います。
これを一般の方に説明するのはとても難しくて、東洋医学では川の流れにたとえられます。
川というよりは地下水脈に近いかもしれません。

 又、経絡とは経脈と絡脈の総称で、実際にはたくさんの構成要素から成り立っています。
大きく言うと、経脈は身体に対して縦の流れ、絡脈は横の流れと言う感じでしょうか。
私たちが実際に鍼を打つ部分は皮膚なのですが、ここには絡脈が通っていると言われています。
つまり経絡の調整というよりは、絡脈を調整して経脈を調整しているのです。
経脈も絡脈も全て調っていて、丁度環のようなものであると考えられています。

 古典では「環の端無きが如し」と書かれています。
ここから、有る身体の一部がおかしくなると、全体に調子が悪くなると言う考えが出来たのでしょう。
経絡には気が流れていますが、その一部分で流れの鬱滞が起こると、環のような循環が障害されて、全体に調子が悪くなるのです。
 「つぼ」はこの経絡の中の気が体表へ出入りするところで、絡脈から経脈に影響を与えることが出来るので、治療に応用していると考えれば良いでしょう。
本来は気の流れを調節することが目的ですから、そんなに強い刺激を与える必要はありません。
場合によっては皮膚に当てるだけでも十分な効果があります。
 鍼灸は経絡を使った「気の治療」であって、筋肉や神経を刺激するだけではないのです。(そういった場合もありますが、それが本来の姿ではありません)いたずらに電気を流したり、強く響かせたりが鍼灸治療ではありません。