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網膜色素変性症について

 先天的な病気である網膜色素変性症の方は、来院される年齢も病状の進行度合いも人それぞれ。
ここではよく耳にする網膜色素変性症に関して、鍼灸治療の効果や病気自体をどう捉えるかを考えてみましょう。

1.病気の原因は?

 網膜色素変性症は遺伝性の疾患ですが、必ずしも親子や兄弟に発症するものではありません。
ただ遺伝的要素を持っているかどうかは、普通は発症しないと分かりません。
つまり母親が発症しているからといって、その子どもに発症するとは限りません。

 その逆もしかりで、誰も近親者にいないからといって、網膜色素変性症が発症しないとも限りません。

 発症や発病の年齢も様々で、幼少期から比較的早く進行する人もいれば、中年以降に発病して徐々に進行する方もいらっしゃいます。

2.西洋医学的治療

 現段階ではあまり積極的な治療法はありません。
サングラスによる紫外線の遮断や、ビタミン剤などによる栄養補給程度になります。

3.予後

 進行の度合いは人のより様々ですが、発病期間に比例して進行することが多いため、幼少期に発病すればより重症化しやすく、失明することもあります。

 ただ中年期以降に発病している場合には、ある程度の生活レベルは保てるでしょうから、余り悲観的になる必要もありません。

4.鍼灸治療での考えかた

 鍼灸治療では東洋医学的な診察・診断により、体調全てを把握しながら治療を行います。
局所的には目の周囲の血流促進による栄養運搬能力の向上を、全身的には体調不良やストレスによる脳機能(視機能)の低下を防ぎ、見る力を強くします。

 また先天的な問題と後天的な問題に対するアプローチを行い、その人の持つ最大限の自然治癒力や個人の能力を引き出します。

5.鍼灸治療の効果

 当院で臨床例を重ねてみると、多くの網膜色素変性症患者さんの場合、治療から1〜3ヶ月程度で視力や視野の向上があり、暫くすると成績が落ち着いてきて安定する傾向があります。

 つまり延々成績が上がり続ける訳ではありません。
治療効果が安定してからは、治療頻度を減らして進行を緩やかにする治療方針に変更します。
その場合には治療頻度を週1〜2週に1回に変更します。

 幼少期に来院している患者の場合、
治療効果は出やすいですが、その後進行を維持しなくてはいけない期間も長くなるため、根気強い治療が必要になります。
 
 そのため比較的通いやすい治療所を見付ける必要がありますので、全国的にネットワークを持つ「千秋鍼灸院」様でご相談されることをお勧めします。
最寄りの鍼灸院で対応可能な場合には、出来るだけ無理なく通える環境を作りましょう。