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正常眼圧緑内障

 緑内障の中でも、
正常眼圧内障は非常に多く見られる緑内障です。
正常な眼圧であるにも関わらず、
徐々に視野や視力が奪われるこの疾患に、
改善の余地はあるのでしょうか?

1.正常眼圧緑内障とは

 昔からよく聞く緑内障とは、
眼圧が正常範囲(10〜21mmHg)を超えることで、
視神経を圧迫し徐々に視機能が奪われ失明に至る病気ですが、
この正常眼圧緑内障では、
眼圧が正常範囲であるにも関わらず、
視神経の萎縮が進行していきます。

2.現代医療の治療と考え方

 現代医学では、
正常眼圧緑内障患者は、
健常眼圧が通常よりも低いことが原因とされています。
つまり眼圧に対する耐性が低く、
そのため少しの眼圧の変動でも視神経に影響を及ぼす。

 当然かなりシビアに眼圧の管理をする必要があるということで、
眼圧の調整には気を遣います。
また血流も関係しているのではないかということで、
ビタミンB12を服用したりもします。

 また強度近視の方に多かったり、
緑内障同様、
特徴的な遺伝子も見つかっているようですので、
やはり先天的要素が大きいようです。

3.ひより堂での治療の考え方

 治療は主に鍼灸治療により行います。
東洋医学的には、
先天的な要素や後天的な要素に加え、
ストレス等が強く関連していることから、
これらに対する治療を行います。

 特に循環障害による栄養障害で起こる視神経の萎縮では、
早急に循環を回復して視神経に栄養を送る必要があります。
視野の狭窄や視力の低下が起こった時点では、
視機能の低下部分の視神経が完全に死滅しているかどうかは分かりません。

 循環障害や眼圧の影響により機能低下に陥っているだけなら、
その部分の回復は十分に望めますし、
(視機能低下=視神経の死滅)
ではなく、
(視機能低下=視神経の死滅+視神経の機能不全)
ですので、
早急な循環促進などにより、
一定の回復は見込まれます。

 これは他の眼科疾患にも共通ですが、
視野や視力などの機能回復は無理と言われた方にも、
治療効果が認められる方は非常に多く、
何らかの機能の回復という意味では、
殆どの方にその効果は認められます。

 また進行予防や進行の鈍化という意味でも、
特に青・壮年期の方には非常に重要なことであると思われます。

4.実際の治療

 治療は鍼灸治療により、
まず体調を如何に良くするかを考えます。
一見関係ないようですが、
消化機能を整え、
十分な栄養を吸収して目に送り込むような治療も行います。
またストレスによる自律神経失調を整え、
血流を促したりもします。
 これらを本治法と言います。

 これらの体調管理を行いながら、
目や後頭部、後頚部の血流を改善して、
直接的に目の周囲の血流を改善します。
また随伴症状である、
後頚部の凝りや頭痛、眼痛を取り除きますので、
視機能だけでなく、
起こりがちな肩凝りや頭痛なども改善します。
 これらは標治法を言われます。

 治療開始当初はこれらの治療を週2回行い、
3ヶ月程度で治療の評価を行い、
治療効果が発展途上のようなら継続し、
効果が落ち着いたようなら、
症状の安定化を図る目的に変えて、
治療の頻度を減らしていきます。

 仕事などで目を酷使する人の場合には、
出来れば週1回〜10日に1回のペースを維持して頂いた方が、
治療効果はより安定すると思います。
そのため出来るだけ通いやすい治療所を選ぶことも重要です。

 つまり継続して週1回は通えない距離の治療所では、
一時期だけ無理して治療に通っても仕方有りません。
長いお付き合いが出来る鍼灸院を選びましょう。