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甲状腺眼症

 甲状腺疾患に伴い、
甲状腺眼症と呼ばれる眼の症状が現れることがあります。
見た目には眼球突出が見られ、
目を閉じていても開いていても、
眼球部が眼に出ているように見えます。

1.甲状腺眼症とは

 甲状腺疾患に伴い現れる症状ですが、
甲状腺機能亢進症であるバセドウ病においても、
必ずしも現れる症状ではありません。(教科書的には並べて書いてありますが)
 また甲状腺疾患が治ったからといって、
必ずしも改善するものでもありません。

 基本的には甲状腺疾患は内科や内分泌科などで治療し、
甲状腺眼症は眼科で治療をすることになります。

 甲状腺眼症の方の中には、
先に甲状腺の症状が現れる人も、
眼科症状が現れる人もいらっしゃいます。

 甲状腺眼症の初めの症状は、
まぶたの腫れや赤み、目の奥の痛みや重さなど、
眼窩部における炎症性浮腫を反映した症状が主となります。
したがって甲状腺眼症の初期の場合、
眼科の病気でよくありがちな結膜炎や眼精疲労との区別がつきにくく、
眼科医でも診断が困難なこともあります。

2.眼科での治療

 眼科での治療は、
主に脂肪組織や筋肉に起こっている炎症を取り除くため、
ステロイドホルモンによる消炎が主となります。
但しステロイドは長期使用すると、
血管を継続的に細くするため、
眼圧の上昇などの副作用が出てきます。

 眼圧の上昇は緑内障を引き起こしますので、
注意が必要です。
また眼球突出が長期間に渡っている場合、
腫れてしまった眼窩部の筋肉や脂肪が元に戻りづらく、
早期に治療を開始することが重要になります。

3.ひより堂での鍼灸治療

 甲状腺眼症の鍼灸治療も他の鍼灸治療と同様に、
体調を良くすることが重要です。
これは甲状腺疾患の治療と共に、
身体全体の無駄な炎症を抑えることにも繋がります。

 また眼窩周辺の鍼灸治療を施すことで、
炎症を持った筋肉や脂肪組織を正常化し、
腫れを取り除くことで諸症状を改善します。

4.改善が期待できる症状

・眼の周りの違和感・眼痛
・視力低下
・ステロイドによる副作用の眼圧上昇等
・眼窩部の筋肉・脂肪組織の炎症による眼球突出

5.治療を受ける上での注意

・甲状腺疾患、甲状腺眼症の治療は西洋医学との併用が基本です。
・少しでも早く治療を開始して下さい。
 眼球突出は特に時間経過が長いと効果は出にくくなります。
・通常最初の3ヶ月は週2回の治療が基本となります。
 それ以降は状況により頻度を減らしていくことになります。