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浮腫みと黄斑変性症

 黄斑変性症の患者さんには、
全身症状としての浮腫みがある人が多く見受けられます。
これは眼の周辺だけでなく、
全身症状として循環障害があることを現します。

 加齢性黄斑変性症、脈絡膜新生血管、近視性黄斑変性症の、
どのタイプでも共通してある程度の循環障害が見受けられます。
明確に手や足の浮腫みとして現れることもありますし、
舌や背中の筋肉に見られることもあります。

1.浮腫み

 分かりやすいものは手足に循環障害による浮腫みが見られます。
足の脛の内側を圧すと戻ってこなかったり、
手の平が握りにくかったりします。
また背中全体が盛り上がり、
強い張りをもつこともあります。

 舌を見ると外側の縁に沿ってギザギザになり、
歯痕(しこん)と呼ばれる形が付いています。
 
 東洋医学的には脾虚(ひきょ)の状態が多いようで、
運動不足や飲食の不摂生から起こります。
また気分の長期間の落ち込みでも起こり、
うつ症状を呈することもあります。

 この脾虚の治療を適切に行わなければ、
黄斑変性症の治療効果は出難く、
出たとしても長続きしません。

 当然飲食の節制や生活習慣の改善も必要ですし、
鍼灸治療と同時に行うことで驚くほどの治療効果も期待できます。

2.血行障害

 血行障害も循環障害なのですが、
東洋医学的には少し違います。
これあくまでも血が滞っている状態で、
背中の横隔膜近くや肩胛骨周囲に強いしこりが出ます。

 また後頭部の近くにも強いしこり感が出たり、
強い頭痛や眼痛も起こします。
女性の中には、
黄斑変性症の方で強い生理痛を訴える人がいますが、
鍼灸で黄斑変性症の治療を行うと、
知らぬ間に生理痛が無くなるそうです。

 これは黄斑変性症の治療をすることで、
全身の血行障害を改善する効果があるということです。
逆に言えば、
全身の血行障害を改善することで黄斑変性症の治療にも繋がります。
勿論実際には眼底の血流を良くすることも必須ですので、
全体治療と局所治療を同時に行います。