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脈絡膜新生血管(若年性黄斑変性症)

 50代までで起こる脈絡膜新生血管を伴う黄斑変性症は、
若年性黄斑変性症とも呼ばれます。
当院でも、
最低年齢では20代で発症している方も来院されています。
黄斑変性症は高齢者の病気ではありません。

 脈絡膜新生血管は、
比較的若い世代にも発症します。
当院でも20代後半の方も来院されていますし、
30代の方は多く来院されます。

 現在の治療としては、
VGF阻害薬が急性期に選択されますが、
鍼灸単独で効果を上げている方もいらっしゃいます。

 VGF阻害薬は有効な対症療法だとは思いますが、
長期的な経過が不明であったり、
施術時の出血による視力低下などもあるため、
理想的には最初の1回のみの施術で症状を休息に抑え込み、
その後は鍼灸などで眼底周辺の環境を整え、
2回目以降のVGF阻害薬を使わないことが良いと思います。

 鍼灸治療では、
眼底周辺の血流改善を目的として、
眼や後頭部の周囲に治療を行いますが、
これ以外にも全体的な血流や体調改善を目的として、
東洋医学的診断を元にして治療を行います。

 職業柄、
パソコンなどの作業が多い方では、
やはり再発リスクが高いため、
治療の頻度は高めになりますし、
長期に渡り経過観察が必要です。

 ただ長期観察している方は、
症状改善した後かなり良い状態を維持しています。
断層撮影等でも良好であると診断して頂いています。

 発症初期の場合、
最初の3ヶ月は週2回の施術は必ず受けて頂き、
その後経過を見ながら頻度を減らしていくことが殆どですが、
眼を酷使する職業の方の場合、
週1回の頻度に減らしてからは、
一般の職業の方よりも長目に、
週1回の頻度を受けて頂いた方が良いでしょう。

 また患側だけでなく、
健側の治療を続けることは、
患者さんの目の健康を守る意味では非常に重要です。
当然、
再発予防にも大きな意義を持ちます。

症例1

 26歳 女性

 左側の視野の欠損、歪みを感じて眼科を受診。
その後大学病院にて近視性黄斑変性症と診断される。
新生血管からの出血があり活動期である。
アバスチン注射を受ける。
 注射後数日で来院。

 元々不規則な勤務時間や偏食があり、
東洋医学的にはかなりの重症。
生活指導と共に週2回の治療を施し、
1ヶ月後に再び大学病院を受診。

 新生血管は無くなり、
その後も週1〜2回で施術。

症例2.

 32歳 女性

 千秋鍼灸院よりの紹介で来院。
近視性黄斑変性症と大学病院で診断され、
アバスチンを施行。
初診時はまだ薬効がある状態。

 初診時視力(眼鏡)  左1.2  右0.7

・変視があり中心が膨らんで見えている。

 約3ヶ月後に千秋鍼灸院にて、
鈴木式アイチェックシートでの検査。
中心部の歪みの範囲の減少と、
薬効がない状態でも良好な状態を保っている。
 
 視力  左1.2   右0.8

 頻度を週1回で治療を続け、
更なる改善と安定化を図る。