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胚盤胞移植と二段階移植、SHEET法について

 最近は体外受精にも色々な方法があります。
中でも胚盤胞移植と二段階移植は、
現在最先端で効果の高い移植法です。

1.胚盤胞とは

 胚盤胞とは、
受精5〜6日前後の胚のことで、
分割がある程度進んだ胚を言います。
排卵後精子と受精した受精卵は、
卵管の中で分割を繰り返しながら卵管内を移動し、
胚盤胞の状態で子宮内に戻り着床します。

2.胚盤胞移植とは

 胚盤胞移植とは、
この胚盤胞の状態までを体外で分割させ、
その後子宮内に戻す方法です。
胚盤胞移植をすることにより、
様々な利点があります。

3.胚盤胞移植の利点

●胚盤胞移植をすることで妊娠率が高くなる

 胚盤胞移植での妊娠率は、
約40%前後とされています。
通常の体外受精での妊娠率からすると、
かなり高いことが分かっています。

●良質な受精卵を選ぶことができる

 今までの初期胚を移植する方法に比べ、
体外で分割を確認してから移植するため、
良質の受精卵を選んで移植することが出来ます。
またその結果、
無理な移植をすることが減り、
多胎妊娠を防ぐことにも繋がります。

4.胚盤胞移植の欠点

●移植に至る数が減る

 胚盤胞移植では、
胚盤胞にまで育てる必要があるため、
途中で成長が止まった場合には子宮内に戻せません。
約6割の受精卵は成長途中で止まってしまうため、
出来た受精卵の内、
4割程度しか移植が出来ません。

 当然ながら卵の質が悪い場合には、
もっと低い確率でしか移植には至りません。

●病院による技術差が出てしまう

 胚盤胞移植では、
採卵から移植までの期間が長いため、
どうしても採卵の技術や受精の技術、
培養液の品質などの差が結果に出てしまいます。

5.胚盤胞移植の応用−二段階移植

 二段階移植は、
胚の移植を二回に分けてする方法です。
多くは初期胚と胚盤胞で行います。
先に初期胚を戻すことで、
子宮内の状態を整えて着床率を上げることが出来ます。


6.SHEET法(シート法

 この方法は、
二段階移植の発展型といいますか、
最近色々な病院で行われています。

 まず胚盤胞にまで分割させた胚と、
その時に使用された培養液を別々に凍結保存します。
次周期以降の胚盤胞移植時に、
培養液を先に子宮内に戻し、
その後数日してから胚盤胞を移植する方法です。

 胚盤胞が分割するときに分泌された様々な物質が培養液の中に残っているため、
子宮内を着床しやすい状態にするということです。
実際にSHEET法を行う専門病院では、
確かな効果が出ているようです。

7.鍼灸治療のタイミング

 当院では、
採卵前の1ヶ月間は週に2回の施術をし、
出来れば移植当日にも治療を行います。
こうすることで移植後の体調不良を防ぎ、
着床しやすい身体作りを行います。

 その後は判定日まで様子を見る方も、
週一回のペースで来院される方もいらっしゃいます。

 遠方の方の場合には、
疲れを予防するために自宅で様子を見て頂き、
判定後施術の間隔等の相談をさせて頂きます。

 週3回以上の施術でも、
2回でも大きな差は出ませんが、
週1回と2回では大きく変わります。