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1ページで分かる不妊鍼灸(長編)

患者さんに分かりやすいようにと細かく分けて記事を書いていましたが、
不妊鍼灸治療を受ける方向けに、
1ページで全てを網羅する内容にしてみました。
見応え十分です。

1.不妊鍼灸と病院での治療の違い

<病院の場合>

・投薬が基本であり、その人の力を引き出すよりも足りない部分を薬で強める。
・年齢と共に成功率が下がっていく。
・必要十二分の治療が行われる。
・身体のダメージよりも先に治療効果を優先する。
・自力で排卵しなくなったり、卵が採れなくなれば治療は終了。
・大きい病院ほど日替わりで医師が変わる。
・治療を受けるほど身体は傷付き弱る傾向がある。

<鍼灸の場合>

・その人の能力を最大限引き出す。
・年齢よりもその人の体力や能力が問題。
・その人の能力を超える治療効果は出ない。
・治療効果は身体の健康度に比例して上がっていく。
・自力での排卵が基本で、その人の能力を重視する。
・基本は担当制
・治療を重ねるほど健康になる。

2.費用

<病院の場合>

・タイミング法は費用としてはわずか。
・その他検査や投薬は一般診療と比べると費用がかかる。
・AMH(卵巣予備機能検査)で2〜5万円程度。
・人工授精で3万程度。
・体外受精、顕微授精は病院によりかなり差があり、35万〜100万程度


<鍼灸の場合>

・初診で5000円〜15000円程度(当院は5200円)
・それ以降で3000円〜10000円程度(当院は3700円)
・栄養療法(サプリメント)は5000〜20000円程度(当院4800円〜)


3.鍼灸治療で何をしているのか?

 鍼灸治療の効果は多岐に渡ります。
血液循環量の増加や免疫の適正化、自律神経のバランス強化、
身体の様々な痛みや不快感の除去などです。
その中でも特に血液循環の増加は重要です。

 そもそも排卵直前の卵は、
卵胞の中で卵胞液という液体に浮かんでいます。
この卵胞液から十分な栄養を貰うことが、
良い卵になる第一条件なのです。
年齢と共に必要ないと判断された卵巣には十分な栄養が運ばれません。
これは自然の摂理なので仕方ありません。
そこで鍼灸治療でピンポイントに子宮や卵巣に十分な血流を送り込み、
質の良い卵を育てるのです。

 年齢と共に卵巣内の卵は減っていきますし、
一回あたりの育つ卵の量は減ってきます。
ただ質の良い卵を作るためには、
少ない卵に十分量の栄養を運べばいいのです。
それさえ出来れば年齢が40代でも良い卵を取ることは不可能ではありません。

また自律神経を調整することで血液がドロドロにならず、
サラサラの状態で必要な場所まで届くようになります。
自律神経が乱れていると、
血液が固まりやすくなり必要なところには届かないからです。

更に鍼灸治療にはリラックス効果もあるため、
ストレスが溜まりがちな不妊治療において、
リラックスした状態で良い卵を育てることが出来ます。

4.鍼灸の効果を最大限発揮するためには

 鍼灸治療と非常に相性の良い治療法があります。
それは栄養療法です。
先ほども書いたように、
鍼灸治療で血液を卵巣や子宮に十分に送り込めば、
高い確率で良い卵が育ちます。

 更に効果を高めるためには、
スムーズな流れの血液に必要な栄養素を載せてあげれば良いのです。
必要な栄養素自体は5大栄養素そのものですので、
食事に毎日気を遣って質量共に摂れるならそれでも良いのですが、
実際には毎日毎日食事に気を遣っているのはしんどいものです。

 また栄養はその人の生活様式や体質により、
必要とされる量に違いがあります。
そのためその人に合わせた栄養素を必要十分量摂ることは、
実はかなり難しいのです。

 そこで上手くサプリメントを利用することで、
この問題を解決しているのが栄養療法です。
市販のサプリメントでも結構ですが、
何を選べば良いのか分からない人はご相談下さい。

5.運動は必要最低限でOK

 よく運動をするときに、
昔取った杵柄ヨロシクで必死に激しい運動をする人がいます。
でもその方は何を目指しているのでしょうか?
少なくともこの記事を読んでいる方は、
赤ちゃんを授かりたいはずです。

 今まで赤ちゃんを授かれなかった方が、
目的を忘れて必死に運動をしては益々目的から離れていきます。
私たちの目標はあくまでも妊娠そして出産。
そのための運動は、
軽く汗がにじむ程度で結構です。
間違えても筋肉痛になどなってはいけません。
それはアスリートを目指している方だけで良いのです。

 栄養が筋肉の生成に利用されるような運動はいけません。
筋肉痛を起こせば必ず筋肉の再生のために栄養が使われます。
栄養が卵にそして内膜に行くように、
あくまで血の巡りさえ良くなれば良いのです。

6.治療頻度

 治療頻度は人によりますが、
基本的には週1回程度。
余程からだが悪い人や、
採卵が間近の人のみ週2日必要となります。

 治療頻度の目安はあくまで無理がない程度。
通っていることが負担にならず、
続けて通えることが重要です。
必死に週2回通ったは良いけど、
最初の1ヶ月で燃え尽きるようでは治療が勿体ないですよ。

7.良い鍼灸院とは

 当然ながら不妊鍼灸の臨床経験が無ければいけません。
看板には上がっているけど、
実際に治療するのはあまり経験のない鍼灸師ではいけません。
また質問に明確に答えてくれる鍼灸師が理想です。
聞かれたことに曖昧にしか答えないようでは、
十分に知識、経験のある鍼灸師とは言えません。

 また臨床歴が長くなると、
少なくとも近隣や阪神地区程度なら病院の情報も入ってきます。
そのためその人に合わせた病院を紹介したり、
特徴を教えて貰ったりと言ったことも出来ます。
当院でもその方の仕事や経済状況、年齢、
また希望に合わせた病院を紹介することもあります。

8.ひより堂での不妊鍼灸

 
(1) 初診の場合にはまず問診票に記入して頂きます。
  なるべく詳しく書いて頂いた方が、
  その後の問診がスムーズに進みますのでお手数ですが宜しくお願いします。

(2) 問診票を元に今までの治療のお話や、
  隊長のお話などを伺います。
  またその際に健康診断などの血液検査を元にして、
  体調の把握を行います。
  健康診断で異常なしと言われた方も、
  出来れば血液検査をご持参下さい。
  より客観的にご自身の身体を知るきっかけとなります。

(3) 東洋医学的な診察を行います。
  主に脈診、舌診、腹診、経絡診などを行います。
  出来ればお腹が出せる上下分かれた格好でお越し下さい。

(4) 証(東洋医学診断)に基づいた治療を行います。
  実際に鍼灸をする部位は、
  肘から先、膝から先、お腹、背中、腰、首、頭など広範囲になりますが、
  そこから選んで数カ所となりますい。
  恐らく一般的な鍼灸院からすると鍼の数は少ないはずです。

(5) 治療効果の確認を行いますが、
  不妊治療の場合体感出来る方とそうでない方がいらっしゃるはずです。
  治療前に痛みやだるさ、その他身体症状があった方からすると、
  鍼灸自体で身体が変わることは分かるのですが、
  そうでない場合には私が東洋医学的な診察で確認することになります。

(6) 治療費のお支払いは現金のみとなります。
  鍼灸治療費は医療費控除の対象になりますので、
  領収証は必ずお受け取り下さい。
  次回以降の予約は、
  お帰りになる際に受付でして頂いても結構ですし、
  電話やメールでも結構です。