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専門病院の選び方

<不妊治療を行う病院による違い>

 不妊治療を病院・医院で受ける際に最も重要なことは、
その病院の行う治療内容と自分が受けたい治療が同じであるかです。
それぞれ病院には得意にしている治療や、
医師の不妊に対する考え方があります。
それを知ることで、
自分が受けることが出来る利益と、
被る損害を知ることが出来ます。

1.一般産婦人科

 一般的な婦人科や産婦人科では、
不妊治療以前の婦人科的問題の解決や発見に力を注ぎ、
高度な検査は行いません。

 また高度生殖医療に対する偏見や、
不妊治療を専門に扱う病院等に対する嫌悪感を抱く医師も少なくありません。

 不妊治療の第一歩として訪れる人も多いですが、
長期間にわたる排卵誘発剤の使用や、
不明確な指導なども起こりえます。

 一定期間以上の通院は、
ある程度割り切った存在として考える必要もあります。
根本的治療(体質改善などの)を行いながら、
排卵確認をする程度の利用の仕方が良いかも知れません。


2.専門病院(漢方薬優先)

 専門病院でありながら、
漢方薬を優先的に使用する病院も最近では多く存在します。
このような病院の場合、
基本的には高度生殖医療は最後の手段か否定的です。

 漢方薬は種類によりますが、
比較的高価で一般産婦人科に比べると、
費用が数倍から10倍以上になります。

 総じて3〜10万くらいでしょうか。

 漢方薬は無害だと思われがちですが、
当然薬ですので副作用は存在します。
しかも長期服用では明確な弱りが現れることも少なくありません。

 ほぼ漢方薬専門病院では、
このことを問題にしませんので注意が必要です。

3.個人経営型不妊専門病院

 院長が個人開業する医院であり、
数名の医師が勤務しています。
実はこのタイプが最も多く、
またかなり病院の実力差が現れます。

 院長の技量や考え方で、
患者の利益も存在も大きく変動します。
正に院長次第です。

 月経毎にしっかりと状態の確認があり、
場合により適宜治療法の選択があり、
質問に明確に答えてくれるかどうかは非常に重要です。
質問への答えは、
耳に優しいだけではいけません。
 
 また説明が明確なのと口数とは正比例しません。
聞かれたことに明確に答えることが出来るか、
話の整合性は取れているかが重要です。

 状態関係なしに頑張りましょうでは、
あまり良い医師とは言えません。
耳に優しいことだけでなく、
時には厳しい現実を言ってくれる医師を探しましょう。

4.サロン型病院

 これは複数の医師が上下関係なく勤務し、
特に担当もなく日替わりで治療を行う病院です。
非常に豪華な内装で、
ホテルと見紛うような病院ですが、
治療の内容は非常に似ています。

 基本的に若い世代の一発勝負に強い病院です。
逆に言うと、
時間を掛けてでも体調に合わせて治療をしたい人や、
結果的に時間を掛けて治療を行い必要のある人には向きません。

 また一定以上の年齢の方(概ね30代後半以降)には、
かなり無理を強いる治療を行うことになります。
AMH値が低い人やFSH高値の方は、
本来なら排卵誘発を控えるべきですが、
こうした病院では採卵数を優先するため、
かなり強い排卵誘発を続ける傾向があります。

 そのため一定期間以上不適切な治療を受け、
転院する頃には疲れきっている方が多いのが実情です。

 更に言うならこうした病院は、
費用が高価な傾向があります。
大体一般的な病院の1.2〜1.5倍はするでしょう。

 つまり経済力があり、
年齢が比較的若く、
体力が言い方が短期間かかる病院だということです。

<ひより堂が薦める病院とは>

1.個人経営であるか担当制である

 理想的には一人の医師が、
状態の確認から治療方針の決定、採卵なども行う。

2.費用が一般的である

 治療費が高額なところは、
宣伝費やサービス、施設にお金が掛かっているのであって、
高い治療費が治療の質な訳ではありません。
 
3.排卵や内膜の状態の確認が頻繁にある

 身体の状態を常に把握し、
それに対する治療をその都度選択してくれる。
いついってもどんな状態でも同じ治療ではいけません。

4.説明が明確であり事実を伝えてくれる

 質問に対する答えが明確でない医師は、
あまり信用できません。
場合によっては耳に痛いことも言ってくれ、
そのときにすべき最善の治療を行うことが大事です。

 やたらと希望的観測のみで採卵を繰り返したり、
不要な薬剤を使用する医師はいけません。

5.最終選択権は患者にある

 必要な情報を与えてくれて、
時には耳に痛いことを教えてくれる。
ただ最終的に治療法の選択は患者側にあります。

 つまり医師により色々な考え方はありますが、
「俺の言うことを聞いておけ!」
という医師はいけません。
医師は元々こうした傾向があるのですが、
患者にも治療に対する色々な葛藤があり、
妊娠や出産に対する考え方があります。

 その最終決定権を与えてくれる医師を探しましょう。
その最終的な答えが医師と違うなら、
迷わず病院を変えるべきです。

 私の知る最善の病院は、
これらの条件を備えていますし、
そうした病院や医師は全国に存在するはずです。
(京阪神でも2〜3ありますので)