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不妊治療と月経の乱れ

 不妊治療を開始すると、
月経周期が大きく乱れることがあります。
この月経の乱れをどのように解釈するかでも、
その後の治療の効果が変わってしまいます。

1.病院での治療による乱れ

 ホルモン剤を使用して不妊治療を受ける場合、
多くの方が月経周期の乱れを経験されます。
この場合、
単にホルモン剤が働いているために場合と、
ホルモン剤による身体の弱りのために乱れている場合があるようです。

 この月経の乱れをどのような方法で調整するかは、
長い目で見た場合不妊治療の成績にも影響を与えます。
月経周期の乱れを、
長期間に渡ってホルモン剤で調整しようとすると、
更に乱れることも少なくありません。

 残された時間と長い目で見た治療の方針をしっかり吟味し、
薬剤を変更したり使わない期間を設定するなどの、
きめ細かな治療方針を立てる病院を選択する必要があります。
例え軽い排卵誘発剤だけでも安易に続けず、
常に体調を把握しながら治療方針を立てる医師を選びましょう。

2.鍼灸治療による乱れ

 あまり知られていませんが、
実は鍼灸治療を受けて頂いても月経周期が乱れることがあります。
ホルモン剤の休止から時間が経たないうちに鍼灸治療を開始した方の場合には、
前回のホルモン剤の影響が出ている場合もあります。
そうでない場合には、
鍼灸治療により適切な時間を掛けようとしていると考えられます。

 排卵周期は長くても短くてもダメだと思われがちですが、
良い卵を育てる力がないのに早く排卵したりするよりも、
じっくり卵を育てて排卵する方が良い卵の場合もあるのです。

 そのため自分の体調なりの月経周期を持とうとして、
敢えて長い周期で月経を行っていると考えられます。
ただある程度治療が進むと、
月経は本来の28〜30日前後の周期に戻ることが多いようです。

3.月経が乱れたら少し考える

 月経周期が乱れたときには少し冷静に考えましょう。
その乱れに伴い月経の量が減っていたり、
採卵の数や質に変化が出て来たときには、
治療方針を考え直す時かもしれません。

 不妊治療は何の疑いもなく受けていれば良いわけではありません。
あまりにも右往左往するのもどうかと思いますし、
一喜一憂するのも考え物ですが、
常に受け身ではいけないのです。
体調の変化には敏感にしておき、
身体からの情報を見逃さないようにしましょう。