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治療期間と効果

 一般的な鍼灸治療では、よく治療期間と効果に関して3ヶ月程度を目安にしましょうなんて言います。 
これは一定の期間を定めずに治療をすることが、患者自身の精神的不安を招くことと、さらには患者が効果のない治療を長々受けることのない為、という患者保護の面から期間を定めています。 

 確かに鍼灸の学生時代には、指導教官にもそう指導されましたし、専門書にも同様の記載があります。 
しかし個人的にはこの意見には賛同できない場合があります。

<治療効果とは> 

 治療効果とは、当然妊娠から出産に至る過程を無事に終えることです。 
この一連の流れは、基本的に約10ヶ月間という長い期間、母体をある一定以上の状態に保ち、そして新たな命にエネルギーを供給するというかなりの重労働です。 

 治療効果をただ妊娠とするなら、一定以上の年齢の人は体外受精が第一選択になるでしょうし、出産となれば帝王切開が第一選択になります。

 ところが妊娠から出産に至る過程と、それから丈夫な子を産み育てるとなると話は違います。
それを実現させるためには、入念な身体作りの期間が必要となります。

 これこそがひより堂が求める治療効果なのです。


<妊娠期間と治療期間>

 習慣性流産や体外受精を失敗する患者さんを見ていると、体力のない方の場合には、治療期間と比例して受精卵の取れる数や、着床率、妊娠期間の延長が見られているようです。 

 習慣性流産の方では、治療期間が十分に取れない場合には、妊娠期間の延長のみが見られ出産にまでは至りません。
体外受精の場合も同様に、治療期間を経るに連れ、受精卵の状態が良くなったり、今まで反応の無かった妊娠反応が出てきたり、妊娠期間が延長されたりという現象が見られるようになります。


<治療効果と治療期間>

 治療はだらだらと受けるべきではないと思いますが、治療期間と共に効果が出ている場合には、治療を長期間受けるべきであると私は考えます。 

 この治療効果は、上で書いた月経量の増大や卵胞の発育、受精卵の数、着床、妊娠、妊娠期間、そして出産だと考えて下さい。 
では治療期間はどう考えるかと言うと、最初にそう悪く無さそうと言われた人で3ヶ月。
長期間かかると言われた人で1年以上に及びます。

 その間にも身体は変化していきますので、治療効果の課程を見ながら、自分の身体の変化を感じる必要があります。


<最後に>

 治療はだらだら受けるのはどうかと思いますが、実際に治療を受ける治療家とよく話し合い、納得した上でなら長期間受けるべきだと思います。

 これは治療法自体が治療期間がかかるということではありませんので、漢方薬だから長期間かかると言うことはありません。
あくまでもあなたなの身体に対して、どの程度治療期間が必要かということですので間違いの無いように。

 当然当院でも1年以上に治療の上で妊娠出産に至る人から、月経を一度も経験せず妊娠する人まで様々です。
でも考えれば、自分の身体は先天的(あなたの父母)要因と、あなたが数十年かけて作ってきた身体の責任ですから逃げようがありません。(勿論パートナーの責任も含め)

 こういう事実を知って、身体を作るか焦って身体を壊すかは、治療の選択とあなた自身の心がけ次第だと考えて下さい。
まだまだ皆さんには、色々な選択肢が残っていることも感じて頂きたいと思っています。