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血液検査と不妊

 ここで述べることは、あくまでも私個人の経験と、栄養療法でお世話になっている総合体力研究所との見解です。
勿論それなりのデータや資料に基づいていることは確かです。 


 そもそも血液検査で、妊娠しやすかったり妊娠しにくかったりがわかるものでしょうか?
皆さんはどう思われますか?
ここからはなるべく分かり易いように、お手持ちの血液検査を眺めながら読んで下さい。 

<貧血>

 血液検査には、赤血球やヘモグロビン(Hb)という項目があります。
赤血球の中のヘモグロビンは、酸素を体内に運搬する働きを担っていますので、この量が少なければ各組織は酸欠となってしまいます。

 組織が酸欠になるようなら、当然お腹の子どもも酸欠になりますし、そもそも酸素を常に大量に消費する脳が酸素の不足を感じていれば、余計な部分に使わなくなってもおかしくありません。
自分の命から遠い部分にある生殖に、自分の命を削ってまで力を使うかどうかは、恐らく遺伝的に決まっているのです。

 そう言う意味では、常に安定した酸素の供給をしていれば、自分の命に遠い部分である生殖にも、安定した酸素が供給されまるということです。


<脂質代謝>

 一般的には、コレステロールや中性脂肪は生活習慣病との関連くらいしか重視されません。
ところが、血中のコレステロール値が低かったり、中性脂肪が極端に増減している人は、不妊で来られる患者さんに非常に多いのです。


=中性脂肪=

 中性脂肪が極端に少ない人は、有酸素運動の能力が低くなっています。 
そもそもは肝臓での働きが弱っているか、タンパク質の供給が少
なくなり、肝臓から輸送できなくなり肝臓に溜まっている(脂肪肝)かのどちらかです。 

 また糖の摂りすぎによる中性脂肪の増加は、大抵それ以外の栄養摂取の偏りも表します。
つまり栄養偏向があり、要らないものは大量に、要るものは全く足りない食事をしている可能性があります。

 有酸素能力の低下は、普段の日常生活能力の低下や、体力の低下を表しますので、見逃してはおけません。


=コレステロール= 

 血中のコレステロールと妊娠の関係は、あまり耳にすることはないと思います。
ただ当院で見る限り、かなりの相関性があります。
体力の低下と共にコレステロール値は低下し、細胞の活性化が失われていきます。

 これはコレステロールが全ての細胞の細胞膜の材料となり、性ホルモンの材料となることからも想像できます。
コレステロールが低下すれば、性機能が低下するばかりでなく、癌になりやすいことも分かっています。

 コレステロールを如何に増やすかは、如何に身体を元気にしていくかと通じています。 
定期的に観察しながら治療を続けると、コレステロール値が上昇してくることが観察されます。
これは鍼灸単独でも起りますし、栄養療法を併用すればより一層効果的に上昇します。

 但し中性脂肪が高く、コレステロール値が低い人では、コレステロール値の上昇と反比例して、中性脂肪の低下が見られます。
これは、増えているコレステロールが、食事由来ではないことを表します。

 つまりコレステロールは体内で合成されているのです。 
勿論HDLだけでなく、特にLDLコレステロールが上昇を示します。
勿論、治療が適切なら、同様に貧血や諸々の数値も上昇が見られます。

 理想値は200前後と考えて下さい。


<総蛋白>

 血中のタンパク質の量は、タンパク質由来の赤血球や、皮膚や粘膜の生成にも関わりますのでかなり重要です。 
勿論内膜や精子、卵子にも関わりますので、タンパク質はかなり重要な成分であると言えます。

 理想値7.5程度までは、頑張って動物性蛋白を摂取しましょう。