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DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)

 DHEAは最近不妊向けサプリとしてアメリカから輸入され、
高度生殖医療病院でも使用されています。
DHEAとは何か?果たして効果の程は?

1.DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とは

 DHEAとは、
テストステロン(男性ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)の材料になるホルモンです。
DHEAは体内ではコレステロールを材料として、
副腎皮質や肝臓、卵巣で合成されています。

 アメリカでは健康食品として販売されていますが、
ホルモン作用があるため、
日本では健康食品としては販売が許可されていません。
また性ホルモンが影響を及ぼす癌やその他疾患などがある場合には、
その成長を促す可能性があるため注意が必要です。
必ず医師の指示の元飲みましょう。

2.DHEAの効果

 明確な効果としては難しいですが、
アメリカなどでは採卵する数が増えたとか、
質が良くなったという報告があるようです。
但しこれは体外受精の場合ですので、
個人輸入などして飲もうと考えている人は注意が必要です。

 高度生殖医療を専門に行う病院では、
DHEAを薦める病院も多いのですが、
明確なデータを見たことは私もありません。
恐らく「使用してみたらどうも結果が良いようだ」
と言う感じではないでしょうか。

 当院ではよくコレステロールが低い人はあまり良くないというのですが、
その理由の一つにコレステロールが性ホルモンの材料になっていることがあります。
正にこのコレステロールから出来るのがDHEAですので、
一見すると良さそうにも思うのですが、
コレステロール自体はそれ以外にも様々な用途に使われますが、
DHEAは性ホルモンの前駆体ですのでそれ以外には使われません。

 この辺りが長い目で見てどうなのか、
副作用等はないのかが不明です。
口から入れるものやサプリメントは安全が第一ですので、
サプリメントではなく、
やはりホルモン剤の一種として見る方が良いのかもしれません。

3.使い方

 使用は医師の指導の元で、
ホルモン値などを確認しながら使用するのが良いでしょう。
個人輸入でのご使用はあまりお勧めしません。
特に婦人科疾患をお持ちの方や、
不妊治療の病院に通っていない人の使用は感心しません。

 アメリカでのサプリメント推奨量は10〜30mgですが、
効果の認められた量は70mg以上ですので、
サプリメントとしてよりもやはり薬に近い存在だと考えて、
医師と相談しながら使用しましょう。

AMHの数値が低い人は、
このDHEAを薦められていますが、
その場合も医師とよく相談しながら使用しましょう。