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天気が悪いと頭が痛いという人の鍼灸治療

 よく雨降り前に古傷が痛むと言います。
ただ実際には雨降り前だけでなく、
雨が降っていても台風が来ても痛みます。
また古傷でなくても新しい傷でも痛みます。
では何故痛むのでしょうか?
そしてその治療法とは?

1.天気の変動と体調の関係

 昔の人は雨の湿気が身体に悪いと考えました。
だから梅雨のある日本などは、
どうしても梅雨の時期に身体がだるかったり痛みが出たりするのだと。
ただ湿気が身体に影響するとすれば、
身体の表面がベタベタするとかという体感的な問題でしょうか?

 実際に身体に一番影響がありそうなのは、
気圧の問題でしょう。
特に気圧の低さは体調に影響を与えます。
山に登ったり飛行機に乗ったりして体調が悪くなる経験をしたことがある方は、
案外多いのではないでしょうか?
気圧が低くなると、
耳の器官が弱い人などはそれだけでも頭痛や耳鳴りがしてきます。

 また気圧が低くなることで、
赤血球のヘモグロビンが酸素と結びつく力が弱まるため低酸素状態になります。
更に元々血行障害がある人などは、
尚更低酸素状態が進んでいますので、
酸欠から体調不良を来します。

 ただ本来なら低酸素状態を身体が感知すると、
血圧を上げたり血流量を調整することで足りない酸素を運搬しようとしますので、
気圧が安定すると低酸素状態は解消されます。
そのため雨降り前とか降り始めの暫くが特に調子が悪いのです。

 でも自律神経の働きが悪い人なら、
いつまでも血圧調整もされずに酸欠状態のままかもしれません。


2.ではどうすれば良いのか?

 そこで考えられる対処法は、

1.そもそも貧血状態になり難いようにヘモグロビンの値を高く保つ
2.普段から血液循環がスムーズになるようにしておく
3.自律神経の調子を整えておく

それぞれについて考えましょう。

1.ヘモグロビン値を高く保つ

 ヘモグロビンはヘム鉄とグロビンというタンパク質の合同体です。
そのため十分なタンパク質、鉄、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB12を摂りましょう。
食材で言うなら、レバー、小松菜、牡蠣、ひじき、かつお、赤貝などなど。
摂りづらい食材ならサプリメントで足しても構いません。


2.血流をスムーズに

 血流は全身の血液循環の問題と、
局所的な問題があります。
全身で言うなら適度な運動と休養となりますが、
局所的な問題で言うなら頸椎や腰椎などの関節や筋肉の問題があります。

 特に頭痛と関係が深いのは頸椎椎間関節の問題です。
過去に頸椎捻挫(むち打ち)などをしていて頸椎の関節に十分な可動性がないと、
頸椎の周りの筋肉は固く強ばってしまいます。
そのため頚部から頭へ行く血流が阻害され、
頭痛が起こることがあります。

 その場合には首や肩の筋肉をほぐすだけでなく、
首の関節に動きを与えることも必要です。
出来るだけ負担を掛けずに頸椎を動かしてあげることで、
頸椎は再び可動性を取り戻し首方全体が柔らかくほぐれます。


3.自律神経を整える

 自律神経は身体全体の機能を維持管理している神経です。
そのため自律神経が乱れると、
体温や血圧の他、
免疫系などの生命維持自体も上手く機能しません。

 自律神経は身体の機能を更新する交感神経と、
身体を休息し回復する副交感神経がお互いを制御しながら働きます。
そのためメリハリのある生活をしていると、
上手く機能していきます。
ここで言うメリハリとは、
しっかり動きしっかり休むと言うことです。

 つまり朝しっかり起きて日中は身体を動かし、
夜はしっかり寝て身体を休める。
当たり前と言えば当たり前ですが、
現代ではそれがなかなか出来ません。

 それ以外でいうなら、
入浴なども自律神経を整えることになります。
日中緊張した神経を入浴で程良く疲れさせてリラックスさせる。
シャワーではそうはいきません。

 また朝起きたときにしかっり朝日を浴びることも重要です。
身体に朝であることや一日の始まりであることを認識させるのです。
 
 更に自律神経を整える方法としては鍼灸治療があります。


3.天気が悪いと頭が痛いという人の鍼灸治療

 鍼灸治療は先に書いたとおり、
自律神経を整える働きがあります。
更に当然ながら固まった筋肉を瞬間的に緩める作用もあります。
更に更に鍼灸には痛みを沈静化する働きもあります。
これだけあるなら頭痛に効いて当たり前ですよね?

 まず鍼灸治療はかなり優れた鎮痛作用がありますので、
痛み自体を感じにくくする働きがあるのです。
安全性も高いため病院のペインクリニックでも施術されるほど、
鍼灸の鎮痛効果は高いのです。

 また筋肉を反射的に緩めるため、
鍼灸が筋肉を緩める効果は瞬間的に起こります。
トリガーポイントのような強い鍼でなくても、
基本的に局所的に鍼を刺すと本当に瞬間で筋肉は柔らかくなります。

 更に鍼灸治療は脳の大脳辺縁系と呼ばれる部分に働きかけ、
自律神経を中枢から調整していきます。
また局所的にも交感神経の興奮や副交感神経の興奮を引き起こし、
目的に応じて自律神経を刺激します。

 内から外から治療を施されては、
幾ら古傷と言えども改善するしかありません。
こうして天気が悪いからと症状を出していた頭痛も、
当たり前のように良くなっていきます。