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アトピー患者さんへ

 アトピーの治療で難しいのは、治療そのものではなく様々な患者さんの状態と生活様式、意識、などのバランスです。勿論治療の優劣は治療していくに連れ明確に出てきますが、幾ら治療しても患者自身が好き勝手に偏食をし、ばらばらな生活リズムで寝起きし、そうかと思えば過剰にメディアに対して反応すれば、折角の治療も何ら意味を成しません。

 これらは全てバランスを大事にして行うべきだと思います。それでは私が考えるバランスを少しここで書きたいと思います。

1.治療

 当然治療は重要な要素の一つです。個人的には鍼灸は東洋医学的なアプローチが本来の力を一番発揮できると考えています。その為、毎日同じような治療を続けているようではいけません。
身体は日々変わっているのです。それを認識できているかどうかが重要です。
一流の治療家は、ツボは同じでも手技などを微妙に変えて、治療を日々変えています。
このくらいのレベルになると素人目には分かりませんから、先生に日々の身体の変り方を尋ねてみましょう。それを通して日々の自分の身体の変化を知るのです。


2.生活様式

 出来れば日本の気候風土に合った生活が理想です。当然薄味のもので季節の食材を使ったものが理想的です。そういう意味では健康食品などは???という感じです。勿論、早寝早起きが理想的で、メリハリのついた生活を心掛けましょう。


3.意識

 意識には自分の身体に対する意識(認識)と、治療に対す
意識があります。まず自分に対する意識とは自分の身体の状態を知るという事です。

 自分の身体の声を如何に聞くかということですね。初めは痒みの具合や掻いている時間、ジュクジュクのしかた、顔の赤みなどの分かり易い指標で良いでしょう。徐々に自分の身体の求めている食べ物や、自分の身体で四季の移り変わりを感じて下さい。

 もう一つの意識は治療に対する意識です。これは最初の意識付けが上手くいかないと中々難しいかもしれませんが、アトピーの患者さんは常に色々な情報に遭遇します。
あれは良いこれは悪いなどの情報は、アトピービジネスの氾濫と共に非常に患者さんを惑わせます。鈍感になると、砂糖や添加物を含んだ食べ物を食べながら治療を受けようとします。

過敏になると健康食品を買い漁り、少しの含有成分にも反応するようになります。これもバランスが大事なのですが、バランスは人によって違うのですから、人の言った事には左右されないで下さい。

 まず一番目の身体の声を聞けるようにして、それから自分に有害なものや無害なもの、有益なものを選びましょう。

 ここに書いてあることは、どこにでも書いてあることかもしれませんが、案外忘れがちで様々な慢性疾患の方たちに共通の課題です。
良い治療だけでは慢性疾患は治りません。時として自分で治したほうが早く治る時もあるのです。(だからといって意固地にならないで下さいね。)