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手技治療各論
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腱鞘炎

 腱鞘炎と言っても色々ですが、ここでは手首の腱鞘炎(デケルバン症候群)と指の腱鞘炎(弾発指を含む)を書いていきます。

 これらの腱鞘炎に共通することは、共に治り難いのにも関わらず、整形外科では比較的簡単に手術を勧められることでしょう。
確かに、症状に関しては外科手術で軽減しますが、完治とは言えないと思います。
なぜなら、他の部位に同じような症状が出現することが多いからです。

 では何故再発するのでしょう?


1.原因

 腱鞘炎の原因は、単純に使い痛みと考えられていますが、実はそうではありません。
腱鞘炎は使う頻度や強度に比例して出るわけではありません。
むしろその作業姿勢や使い方が問題なのです。

 大抵の場合、腱鞘炎になる人は同じような作業を繰り返し行うのですが、大きく手を動かすような場合にはあまりなりません。
腱鞘炎になりやすい作業とは、あまり関節を動かさないような、握りっぱなしや固定された手首の状態が多いのです。

 だから金槌を握りしめていたり、重い皿を持ったまま洗う作業を繰り返したり、自転車のハンドルを握りしめて長距離を移動したり、赤ちゃんを抱いていたりすることが最も腱鞘炎を起こしやすいのです。


2.治療 

 上肢の腱鞘炎の場合には、頸椎の治療も欠かせません。
極端な場合には、頸椎の調整だけで手首や指の症状が無くなったり、極端でなくとも症状の緩和が見られます。
一度動きを失った関節は、気長に少しずつが基本ですので、患部の処置と平行して全体の調整が必要です。

 場合によっては冷湿布なども使いますが、あくまで対症療法だと知った上で使用するべきです。
つまり漫然と使用すべきではないということですので、痛み止めの注射や飲み薬などはさらに注意が必要です。

 1回目の治療でも、治療後は少なからず症状の軽減がありますので、悩むよりも先に治療を受けた方が早いでしょう。