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牽引療法

 ひより堂には牽引機がありません。
牽引というのは、頚や腰を革のベルトで引っ張って関節や筋肉を伸ばしてしまおうという機械です。

 何故ひより堂に無いかですが、どうも効果がある機械とは思えません。
だって関節は牽引療法で引く程度では伸ばされませんし、急性期の患者には使えません。(使ってはいけません)

 では慢性期に使うのでしょうか?
結果から言うと私なら使いませんし、自分が患者でも使って欲しくありません。

 物理的な力だけで効果を挙げようとする治療法には、実際のところかなり無理があるように思います。
関節の間が狭まっているから伸ばそうと言いますが、歳と共に狭まった関節の間は、引っ張ったくらいでは元に戻りません。

 だって関節の間には、レントゲンには写らないだけで、軟骨や関節液が入っているのですから、関節の間を広げるということは、それらの組織を再生するということです。 
それをせずに引っ張っても、関節に負担をかけるだけのことです。

 さらに関節には牽引力に対して働くセンサーが付いております。
これを過度に刺激すると、関節の崩壊を防ごうと周囲の筋肉は硬く短く縮んでしまいます。

 この辺りは構造医学に詳しいですから、ご興味があればどうぞ。