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子どもの背を伸ばすお話

 子どもの健やかな成長を願うのは親としては当たり前ですが、
親御さんが身長が低くお子さんの身長を伸ばしたい場合や、
子どもさんがスポーツ選手を目指している場合などには、
特別な思いがあることでしょう。

 ここでは身長を伸ばす秘訣を書いていきましょう。
ただあくまでも科学的な実証があるものばかりですし、
必ず誰でも大きくなるというものではありません。
ご了承下さい。

1.背の高さは遺伝なのか?

 遺伝の要素に関しては、
研究によりかなり差があるように思います。
最近は2〜3割とされることが多いですが、
8割以上としているものもあります。

 遺伝は母親から遺伝する傾向があり、
両親共に高身長の場合には子どもも高身長になりやすいようです。
ただ生活内容が親子で共通するため、
栄養や運動、睡眠などの影響があることも否定出来ません。

 ひょっとすると栄養の摂り方なども、
自分の成長期の頃の適量を与えることで、
高身長になる食事を無意識に子どもにも摂らせているかもしれません。


2.背の高さに栄養の摂取は関係あるのか?

 成長期における栄養の摂取量は、
身長を伸ばす諸条件の内では最も重要なものです。
低栄養で育った子どもは、
大抵の場合低位身長となります。
虐待され育児放棄された子どもが、
発見時非常に育ちが悪かったという話は、
日々のニュースなどでも聞くことはあるでしょう。

3.身長を伸ばすために必要な栄養とは?

 栄養を語るときに最も重要なのは、
栄養とは必要な種類を必要な量摂ることが重要で、
何か単独の栄養素を摂ることが重要なのではないということです。

 例えば骨を伸ばすために非常に重要そうなカルシウムですが、
実際には骨のベースになる部分はタンパク質ですし、
それ以外にも多くのビタミン類やミネラルが必要です。
そのためもしサプリメントで補う場合にも、
マルチミネラルやビタミンをトータルで補いながら、
主となる食事をしっかり摂るべきです。

 また運動を習慣的に行うなら、
それに応じてかなり大目に食事量は必要になります。
食べたもの全てが吸収される訳ではありませんので、
その辺りも考えて量を摂ったり、
時間や頻度を考える必要があります。

4.筋トレは禁物なのか?

 よく筋力トレーニングをすると背が伸びなくなると言いますが、
果たして本当でしょうか?

 成長期の子どもの骨が伸びるのは、
骨の端っこ近くに成長軟骨と呼ばれる部分があり、
そこが伸びることで骨が長くなるからです。

 成長軟骨がある骨は、
レントゲン写真を撮ると軟骨部分が写真に写らないため、
白い骨の端っこ近くに黒い線が見えます。
これを骨端線と言いますが、
レントゲン撮影でこの骨端線が無くなれば、
その子の成長期は終わったことになります。

 この成長軟骨部分は、
あまりにも強い衝撃を受けると潰れてしまうことがありますので、
筋力があるからとあまりにも思い重量でトレーニングを続けると、
成長軟骨を潰してしまうかもしれません。

 ただ一般的な腕立てやスクワット程度では問題ありませんし、
スポーツ自体も問題なく、
返って骨の成長を促すことにはなるでしょう。

 よく体操選手は背が低いと言いますが、
あれはむしろ競技特性と考えた方が良いと思います。
つまり背が大きくなってしまうと、
あのような負荷が高く体重がマイナスになる競技では一流になれない。
要は人の目に触れずに止めてしまうというのが自然です。

 逆にバレーボールなどでも同様で、
高身長になるのではなく、
背の高い人が一流になりやすいということです。

5.睡眠は?

 睡眠は長さよりも出来れば取る時間帯を気にして下さい。
つまり成長ホルモンが分泌されやすい午後10時〜午前2時は、
出来れば眠りの中で迎えるようにしましょう。

6.成長期以外が重要

 身長が急激に伸びる時期は、
どんな人でも大体同じ程度しかありません。
また急激に身長が伸びる時期には、
たいていの人で同じくらい(年8〜10cm)背が伸びるのです。

 ただ急激な成長期は期間(2〜3年)が決まっており、
その後は成長が止まりますので、
急激な成長期までにどこまで大きくなるかが重要なのです。

それ以外は大体年に5〜6cm伸びていますので、
この時期にしっかり身長を伸ばすことは非常に大事です。
急激な成長期である第2次性徴までにしっかりと背を伸ばし、
最後の成長期に備えるのです。

 また乳幼児期にしっかりと成長させることも重要です。
最近は母乳信仰が復活してきましたが、
あまりにも母乳に拘りすぎると、
せっかくの成長期を棒に振ることにもなりかねません。

 何度も書きますが、
第2次性徴までに身長を伸ばすために、

・十分栄養を摂り
・適切な時間に睡眠を取り
・適度な運動をして

その人が持った応力を十分に発揮し身長を伸ばすのです。
折角両親が長身でも、
子どもさんが偏食で小食、睡眠不足、運動不足、高ストレスなどが続くと、
成長は阻害されてしまいます。

 また両親が喫煙者だったり、
特に母親が妊娠中や授乳中に喫煙していた場合、
子どもが低身長になる傾向は強くなります。
是非ご参考に。