収録記事
トップ
お話(柔整)
トップ

変形の治療

 変形性の関節症を発症する人は多く、来院患者で高齢者ならほぼ全ての患者がこの症状をもっています。
ここでは関節の変形を如何に考え治療するかを書いています。

1)変形する理由

 関節は何故変形するんでしょうね。簡単に言えば、関節は自らを守るために変形していると考えればつじつまが合います。 
つまり関節は自分に都合の良いように形を変えている。

 関節は変形してしまえば可動域が小さくなります。
可動域が小さくなってしまえば、関節は痛みが出る角度まで曲げる必要がなくなります。
但しこれは膠原病的な変形には当てはまらない場合もありますのでご注意を。


2)変形すると痛いのか?

 よく整形外科に行くと、診断名として変形性関節症が使われます。
でも「関節の変形=痛み」なのでしょうか?

 臨床では関節が変形しているのに痛みを感じない人は多いですし、何よりも変形はしかけているときが一番痛いものです。
つまり変形しているから痛いわけではありません。
しようとしているから痛いとも言えます。


3)変形の治療とは

 私たちが治療する場合、変形自体を問題にすることはあまりありません。
但し変形の度合いや変形の仕方を観察し、日常的にどのような力が加わっているかや、体質的な変形しやすさを診る必要があります。

 まず痛む関節がどのような状態で、どの程度機能しているかを診る必要があります。
100%機能回復出来るものか、それとも機能は80%程度で痛みをメインに治療するか。

 その後治療法の選択と、変形を起こしている関節やそれ以外の関節の予後を考え、予防法を選択します。
これは運動療法や栄養療法、或いは装具や手技・鍼灸治療の選択となります。


4)見かけ

 患者の中で、見かけ上の問題が大きい場合には、整形外科の紹介やOPEの説明などもしますが、ここまでくれば私たちの業務範囲ではないかもしれません。
 熱心に整形に同伴していた頃もありますが、現在なら整形外科に託すことになります。

 逆に痛みさえなくなればということなら、かなりの状態まで治療は可能です。
変形で水が溜まっているから無理ではなく、一度相談だけでもしてもらえれば、案外何とかなることもあります。