収録記事
トップ
整骨その他
トップ

筋肉の役割

 柔整治療では欠かせない筋肉の働きについて、ひより堂的な解釈を説明したいと思います。
筋肉は何のためにあるのか、何故発達するのか、これらが固くなったり痛みを出したりするのは何故なのでしょう?

<筋肉の働き>

 筋肉には、大きく骨格筋と呼ばれるようないわゆる身体を動かすための筋肉と、内臓筋と呼ばれるような体内で内臓を形作るものがあります。
これは存在や場所、働きで分類した言い方ですね。
他にも随意筋と不随意筋なんていう言い方や、横紋筋と平滑筋などという分類もあります。

 ここでは一般的に筋肉と呼ばれる骨格筋に関して書いていきます。
骨格筋は腕の力こぶや足のふくらはぎなどが分かり易いですね。
これらの骨格筋は、骨と骨に連結して、自ら収縮することで骨同士の距離を縮めて骨を動かし、その結果身体が動きます。
これは当たり前のことですね。
 それ以外には、身体を動かすのではなく、縮みっぱなしになることで骨の動きを無くし、安定した姿勢を保つ働きを持ちます。
これは腹筋群や背筋群、背骨の回りの筋肉が代表的です。

 まだそれ以外にも働きがあります。
それは運動の中で骨を安定した位置に固定し、最大限の筋力を発揮出来るように縁の下の力持ちをする働きです。
これには肩の回旋腱板が代表的です。
この筋肉が働かないと肩の運動は不安定になり、十分な運動効果を発揮することが出来ません。

 今回紹介する働きは、これ以外のもう一つの働きです。


<もう一つの働きとは>

 もう一つの筋肉の働きとは、関節を守るということです。
関節は靱帯やその他の軟部組織で出来ており、非常にダメージを受けやすい組織です。
この関節を守るという働きが十分に出来ないと、関節は深いダメージを負うことになります。

 また関節が深いダメージを負ったとき、周囲の筋肉は最大限関節を守る努力をします。
例えば鞭打ち損傷の時の頚や肩の筋肉は、炎症をもってパンパンになりますが、これは筋肉が損傷したからというだけではありません。
このとき頚の周囲の筋肉は、自ら炎症を起こし血流を盛んにして軟部組織の修復を助け、さらに固く腫れることで天然のコルセットの役割をします。

 ということは頚の関節周囲の組織の修復が終わるまでの間、この天然のコルセットは取ってはいけないことになります。
天然のコルセットを外すためにはまず軟部組織の修復を助け、筋肉が自ら緩むのを待つことが最善なのです。 
それを知らずに筋肉を弛めようとすれば、さらに筋肉は硬く大きく腫れることでしょう。
これは炎症や筋肉の意味を理解しない治療で陥る失敗です。


<最善の筋肉の治療>

 勿論筋肉自身が損傷することもありますが、捻挫や慢性の関節周囲の筋肉の強ばりは、多くその周囲の関節を守っていることが多いのです。
そこでひより堂での治療は、まず関節の機能を改善し、やたらに筋肉を揉みほぐすのではなく、筋肉が自ら緩むのを手助けします。
そうすれば筋肉はマッサージで痛めつけられることなく、自ら快適な柔軟性を復活させるのです。